素敵な家族を描きたくて。このありのままとウキウキをみて下さった方の心に、ありウキが見つかるように。 
        そう想って創った音楽劇。 
         
         作品を創るときは、モデルがいます、また演じてほしい人のイメージもあります。 
         我らが、ビリオネアは「劇団」そこが、オーディションで選ぶ形式と違うところです。 
          
        このお芝居には、何人かの主要キャストがいます。 
        今日は、パパとタユンの紹介です。 
         
        お父さんはオーケストラのチェロ奏者コラッジョ、お母さんは、昔お菓子創りのコンテストで優勝した優しいマーサ。 
        マーサは、自分のお菓子創りという仕事よりも、コラッジョの奏でる音楽をずっと聞いていることをえらんだ女性。  
        そして可愛い マイーザとタユンという2人の女の子達の両親です。 
        ママの創るリンゴのタルトは、マイーザとタユンの自慢のお味。 
          
        この音楽劇を創るとき、タユン役を演じてくれる 、ミホちゃんは幼稚園生でした。 
        私は、このミホちゃんが気になって仕方がありませんでした。 
        なんか、そこに太陽があたっているような子。 
        だから、私は「たんぽぽちゃんだ」と想っていました。 
         
        コラッジョは、オーケストラでいつも第3プルトの奏者。 
        そうです、3列めにいる奏者。決してソロは弾かない。 
        ソロを弾くのは 主席の人です。 
        コラッショはこのごろ、なんだか不安です。このままでいいんだろうか。。 
        どうせ自分の音なんか、お客さんに聞こえるわけないじゃないか!こんなんじゃだめだ!! 
         
        優しいマーサは、そんなコラッジョの気持が痛い程わかります。 
        本を書きながら、私に聞こえてきた言葉「どんなに大勢の中にいたって、パパのチェロがきこえるよ!」っていうタユンの言葉です。 
        これだ!!!とこの作品は完成へと進んでいきました。 
        山程ある長台詞を、小学校2年のミホちゃんは、本当に本当に立派に演じ切ってく 
        れました。それが2年前です。 
      今回四年生になった ミホちゃん。このタユンは本当にぴったりの役です。 
        今回は、台詞のはしはしに、少し深みまででてきましたよ。 
        作品はひとりでに、何か香りを放ちだしました。 
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