とうとう、交響詩 古代がおわりましたああ。
1997/10/24

プログラムに書いた、解説の文章です。

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 木々が色付き始める風とともに、古代からの贈り物が私たちの元 へ届けられました。
私たちの宝物「銅鐸」それは「Thinking Bell=考えるベル」です。
   こうして、この交響詩が語り始めました。
 この「Thinking Bell」は文明の神から贈られたものです。再び 蘇ったベルは、私たちに「考えること」を伝えています。
古代の小さな神様「スクナピコ」たちは、普段とんぼに乗って時代 も土地も超えてとんでいます。ほら!あなたの肩の上にも。
「そうだ!」とひらめいたとき、スクナピコが教えているのです。
 この交響詩は、「古代、現代、天界、黄泉、」の4つの時空、小 さな神様「スクナピコたち」の5つの団体にわかれて合唱で物語を 伝えていくものです。
 古代のヴォカリーゼからはじまり キーワードはとんぼの紋様。
スクナピコたちである子供たちが、「とんぼの紋様なに語る?遠い 空から何語る?」と歌いかけます。
この交響詩には、子供の討論会のお芝居が入ります。「銅鐸は何で あったのだろう?」これはわれわれ現代人の夢がいっぱい詰まった 疑問です。現代の子供たちが、この問題を考える。そんなお芝居が 合唱の中に数ヵ所出てきます。実は、この討論会の子供たちの中に 古代スクナピコのタクとマーヤも入っているのです。スクナピコで あった事は本人たちも忘れているのですが、自分たちが乗っていた とんぼの紋様を見るたびに、懐かしさを覚えます。小さな神様たち がとんぼに乗っていたという歌、神の国の演奏、5つのグループの 歌うThinking Bellの歌。古代から国生みの歌、奇蹟をたたえる ミラクルタンゴ。そこで、どうして土の中に埋められたのだろうと いう討論と争いの音楽。求めていたのは小さなこと、という嘆きと ともに天界から安らかにお眠りなさいと歌声が響きます。
そして、時が過ぎ人々は、想いを古代へ馳せ、心の旅をします。
  その時こそ再びThinking Bellは蘇える時なのです。
  人々が「進歩させない勇気」に気付き始めたときに!

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ちらし おわりました。今日は、本番が終わって2日後です。でも、何だかまだ実感がしない感じです。

 総勢540人の合唱団と、45人のオーケストラ。Thinking Bellは、ラメールいっぱいに鳴り響きました。

 なんと多くの方々のお力ぞえによって、できあがったことでしょう。一日一日、その実感をかみしめることと、おもいます。


田中さん 舞台にススキがほしいんですけれどお!とお願いしたとき、「それなら、赤川からとって来ましょう!!」とのご意見。
わたしにとっては、びっくりです。ずいぶんわがままなおねがいだとおもったからです。でもでも、結局、事務局の田中さんのおうちの、稲穂を本番までとっておいてくださるとのこと!!!
稲穂 舞台に飾られた、稲穂とすすき。「うーーん!!感激」
「黄金の。。。稲穂が。。。。肩越しに。。。。光る。。。。♪♪♪♪♪♪〜〜」もう、このイメージにぴったリ!!!


稲穂本当は刈り取りの時期はもっと早いのに、とっておいて下さった。とのことです。
受け付けには、もみじ。どこからかの公園からのもみじ。でも、まだ紅葉には少し時期が早いようです。

紅葉「では、紅葉させよう!!」赤と黄色のスプレーが活躍。なああるほど。

秋のムードでのお迎えです。


広島交響楽団 広島交響楽団は、本番の前日にリハーサルにいらっしゃいました。やはり、これだけの人数があつまると壮観です。

 3日前にフランスの海外公演から戻ったばかりの皆さんです。まだ時差ぼけです、なあんておっしゃっていました。そうそう、午後のこの時間が一番辛い時間。


広島交響楽団 美しい音色がラメールにひびきます。子供たちは、始めてオーケストラとの競演に目をぱちくり。

 そうそう、面白い事件がありました。
オーケストラのとりまとめやくの方がわたしの顔をみるとこうおっしゃいました。フランスから帰って、演奏部分のスコアをみたら、今回、まだ空輸便の中にのこっている楽器がある。これは、パーカッション(打楽器)の小物の事です。

久留先生 チャイニーズシンバルとリン。わたしは「????」ひさとめせんせい、に聞くと、
「うーーーーん、チャイニーズシンバルはもってきたよ!」さっすがあ!でも、リンがないとこまるよね。わたしは質問「リンってなあに?」「ほら、仏壇で チーーンって」「じゃあ、借りてきたら???」「そっ。。そうだねえ。」
そこで、わたしは田中さんにお願いです。「こまったときの、田中さああーーーん」始めは、「えっ!!!??」ってびっくりなさってましたが、10分ほどで、もってきてくださいました。おざぶとん付です。


本番前日は、22:30まで。討論会チームの仕上げをして、「あした、がんばろおおお」

 当日は、大人の方10:00集合。私たちはスタッフの最終ミーティングで9:30に打ち合わせ。すると、廊下で「おはようございます!!!」と何度も大きな声がきこえるではありませんか?
 「おはようございます」はわたしが良く使う発声のときの言葉です。どうやら、ご挨拶ばかりではなくて、発声をなさっているようです。大きな笑い声もきこえます。これは、どうやら、テンションが相当高いようです。いいことだあ。


本番 皆さんのお顔をみると、納得。ニコニコです。これは、うまくいくな!わたしはそうおもいました。少しあんしんしました。皆さんで、体操の変わりに、すこし、リズムあそび。これが、なかなか人気があります。 12:10位まで、CDを使って、出入りの練習。さあ、子供たちが13:00には集合ですから。それまでお昼休みです。この日は、午前中小中学校は授業の日。

子供 ところが、12:15ごろ、討論会チームがやってくるではありませんか。どうやら、3年のあっこちゃんが、校長先生にお願いしたようです。彼女は今生徒会長、あかるくて本当にいいこです。ビリオネアでも、たくさん活躍しました。いまや絶好調。「よっしゃ!!12:30から練習しよう!!」

一つ一つが、まとまって行くのは、本当に楽しいことです。


子供ホールいっぱいの子供たち集合。これだけの人達が、舞台にのると思うとすごいことです。いつもとはちがう、うれしそうな子供の表情も見えます。デジカメにむかってポーズを取っています。

 さあ!がんばろうねえ。


ラボーチェ開場ぎりぎりまで練習して、たくさんのお客様が並んでいらっしゃいました。うれしいことです。東京からのラヴォーチェのみなさん、米子のラヴォーチェのみなさんにご挨拶して、本当にようこそ!!
 わたしもどきどきしなかがら席につきました。わたしは一番前にすわって、討論会に出るタイミングを教えます。

テレビ そして、デジタルビデオで撮影も少し。当日は、ケーブルテレビも録画してくださっています。この間お目にかかった、お二人。

 さあ、本番!!!


本番 美しく、一曲目「古代へのヴォカリーズ」が始まりました。みんなの「あ〜」しっかり声も出ています。
 討論会、みんな本当に落ち着いています。
M5 Thinking Bell 無事に鐘が鳴り響きました。

   ビリオネアの女性の「国生みの歌」

   低く降りる、雲に抱かれ  この土地は 愛が生んだ国


本番 これは、わたしが、加茂町に感じる事です。ブルーの照明と流れる雲。難しい曲なのに、よくうたって下さいました。

 M9 討論会の「求めていたのはちいさなこと」
 子供たちの声が、ホールにしみわたりました。そして人の心にも。わたしのまわりの方々が泣いていました。

 そして、M14 リナッシェライ。。。蘇生。
 再びよみがえり、そして永遠に鐘を鳴らす。Thinking Bell


「本当に、みなさま、どうもありがとう!!!!」


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