宍道町のギャラリーCの
シャンソンコンサートが終わりました

2001/09/30

 今日も秋晴れ。飛行機も無事に飛んで、さっき東京のモモリースタジオに帰ってきました。昨日の夜は、シャンソンコンサートをギャラリーCでさせていただきました。
 すごく楽しい時間、、歌いながら、シャンソンっていいなあああっておもいながら時間を過ごさせていただいた幸せ!!

コンサート ピアニストはもう、お馴染みナカシマイワオさん。益田から宍道まで駆け付けてくださいました。うん!島根の地理を御存じない方はその距離がきっとわからないですよねえ。
島根ってすごく、横になが〜〜いんですよ。だから、広島に出るより島根の端と端は時間がかかる。日本海を眺めながらきれいなんだけれど、とおおおおいんです。

 今回の島根滞在はいろんな事がありました。まず、ビリオネア大学の2001年公演「エンシェントラブ」のキャストオーデション。そして、テーマ曲の作曲。。
そして39、5度事件。。。そうなんです!!お熱が。。そんなに出たんですよ。
朝から風邪気味になっちゃたああ!と思っていました、くしゃみがそういえば出てた。中学校にいきました。授業で、千と千尋のテーマとかゴスペルとかしいてました。少し風邪声のような気がしていました。一度家に戻って、午後あるヴァイオリンのレッスンの為に必死に練習をして、ホールにいって、バレエのレッスンを一時間半して、ヴァイオリンのレッスンを受けて。。(このあたりから、どうも調子が良くないなあと気つき始めます)
今度は、歌のレッスンをして7時ごろ、そんしのレッスンをしているあたりから、猛烈に寒くなり始めます。(これは本当にたいへんかも)そしてホールのウィンドブレーカーを借りて着て。ガタガタガタ!!ビリオネアの団体レッスンをしてストレッチがおわったあたり。。もう!!ダウン!そのまま病院へいって熱をはかって「びっくり!」
 お医者様いわく。。「咽もそんなに赤くないし、気管も静かだから多分今病原菌と戦っています。しっかり寝て熱を下げてください」とのお話し。「あのおお一応、歌手なので」はいはい。。とのお返事でした。車を運転してお家に戻り、りんごを食べてお薬をのんで、うんうんうんと寝ました。寝たような寝ないような。。戦いの夢をみたような。そんな明け方、熱が下がっていました、すっかりなんだかつかれて、走るのはお休みして中学校も小学校もお休みしてねていた一日でした。でも、夕方からどうしても代わりがいないしレッスンに出かけて、だんだん元気になっていきました。
 子供の熱のようでした。でも、それだけ熱がでるということ自体、元気な証拠!!と妙に励まされ、そうか!と妙に納得し。
 土曜日、日曜日、月曜日と音楽劇「エンシェントラブ」のお稽古は始まりました。
 今回の、主人公は少年「カイ」ビリオネア唯一の青年大形新人 松本君。これから本番までどのくらいのびてくれるか楽しみ!大形っていろんな意味があるんですよ。ほんと大形なんですよ。自称105キロ。この間の、高校生の声楽のコンクールでは、大形の片鱗がちゃんと見えました。
「カイ・マツモト」のお話は、これから徐々に///。
 火曜日、水曜日、木曜日と個人レッスンの嵐をして、そして昨日のコンサート。そんな日々でした。
 15:00モモリーハウスにナカシマ先生がいらっしゃいました。
 17:15まで、音合わせ。あとはギャラリーCに向かいました。
 6年程まえに、ギャラリーCでコンサートをさせていただいたときは、童謡やクラシック的な内容でした。今回は「シャンソン」。秋にぴったりです。語りが多い分、音響の調節が一番大切。とても響く会場なので音響の調整が一番難しい。でも、そこは、長年のコンビの私達、いろいろ研究した結果、要するにマイクでピックアップするレベルをあげて、演奏法でコントロールする、、うんうん。これで語りもばっちり歌うことができました。
 さあ、楽しい本番まで準備です。今回は白のドレスで一部を歌って、秋にぴったり赤茶のドレス。このドレスは、今回のコンサ−トのために用意をしました。

 一部は、*街角 さくらんぼの実る頃 枯葉 サンフランシスコの六枚の枯葉
      ムーランルージュの歌 私の孤独 王様の牢屋 プチパパノエル

 と歌っていきました。ほんとほんと、秋になったんだ。なんだか歌いながら感じていきました。今年の夏は強烈でした。7月に燃え尽きたような、夏。そしてこうして確実に長そでになっていく。日本ってすごい国。インドネシアは毎日夏だった、毎日半そで。やっぱりこうして四季があり、冬もそんなに厳しくない。水もある。なんて豊かな国なのでしょう。今回のコンサートはワイン付き、みなさん休憩の間に、美味しそうにのんでいらっしゃいました、戸谷さんも、お忙しいのにちゃんと駆け付けて下さって。ありがとうございます。そんし、後山さん、タユン、カホチャン、たゆんまま。わあ、うれしいお顔が並んで下さって、ハナマル、ナオチャン、ニシカワオカアサマ。ヨウコママも、イワタママも。シノオカヨチャン、ママも。タユンちゃんたちは小さくて、お椅子に足が届かない。そんなに小さくて今回の大人の歌はわかるかなああ。
宍道町の町長さんも、議長さんでいらっしゃる犬山先生も。ほんとうに幸せです。宍道町の町民歌と2000年歌の録音の時にお世話になった春木さん、渡辺さん。
 さあポーズチェンジ。休憩で雰囲気も和んで、衣装に拍手をいただけて!!

 後半は、 *モリタート 海賊ジェニー 百万本のバラ カルーソー 街角の瞳
       どうしても言えない 航海日誌 古代への旅

 百万本のバラは、昔宍道中学校の子供達に教えた想い出があって、なつかしい。
 シャンソンらしいシャンソンとして街角の瞳、どうしてもいえない。このような歌は数年前にはうたえなかった気が。こういう歌がシャンソンの妙味。アズナブールという人はなんてすごいひとなのだろう、目のまえで恋人が他の人に心をうつしていく。一番から三番までの間に、自分の恋人は堂々と他の人と楽しく笑いあい語り合うようになっていく。ふと哀しみにうつろになっている自分に「どうかしたのか?」ときく恋人。何でもない。自分はどうかしていたか?といい、今夜は楽しかったという。なんて哀しいことだろう。
そう言う男なんか(私が歌うとしたら)こちらからお断りよ!と多くの女性は口ではいうけれど、私はきっと違うような気がする。そう言うものだ人間って。もちろん、そんな男はさよなら、、したいけれど、なかなかできないものだろう。ああ、哀しいな。でも、そういう時、明るい声で、今夜は楽しかった、って言えるのが大人だな。。。ああ、人間って大変なものだ。そして次のどうしても言えない。という歌。多分大学を卒業してすぐの時にこの曲を歌ったら、、ともらった記憶がある。バルバラの作品で、どうしても言えない、言えない、愛しているって素直に言えない。月並みな言葉でなんか言いたくないの。。。という詩。そして最後に いえない。。いえない。。いえないとくり返し 最後に 愛しています。という。昔は多分思ったとおもう、なんだかは恥ずかしくてとか、なんだかつまない詩、シャンソンってどうしてこういう詩なのかしら。って ああ、若かったな、、っておもいながらそのことを思い出す。「愛」って言うことが表面的だったのかも知れない。今は、とてもこの曲が好きになってきた。コンサートのオシャベリでも、年を重ねたからなんだかこの詩が歌えるようになったような?もしかしたら達観したのか?と言うとオオウケ!!なんでかなあああ?ははは。
 あとは、航海日誌、そして古代への旅。私がこうして2001年に宍道町で歌っている。私なりの人生の足跡を振り返ってみると、あたかも偶然のように山陰の地で歌っている。遭難しいている男性が、航海日誌に最後の言葉だと書き記す。「いまでも君を愛しているよ」って。この曲との出合いが、私がモンデンモモとなり再びシャンソンを歌い始める切っ掛け。この航海日誌を書き記す男性は、このあとどうなったのだろう。と思うときその後奏には、島根のスポレクの時にテーマ古代のヴォカリーズが必要。。とアレンジしてある。きっときっと逢えた。。と言う思いを込めて。
 むきばんだというすごい遺跡が大山町に見つかった。花いかだのある大山町。ここは、住居あとで弥生時代に人々がこうして王国を作っていたという証拠。その規模の大きさに本当に感激、そこから日本海を見ると、ああ!こうして海の向うから来る人をみて、また自分たちも出かけていった。そして、中海をとおり、穴道湖をとおり、その一番端は、宍道町。風をよみ、船で出かけ、きっとそこには沢山の出逢いがあっただろう。その宍道から広島に抜けるのが54号線。まず宍道で一晩とまり、次の日には山道を広島の方へ歩いて入っていったことだろう。そしてそこに加茂町がある。そして銅鐸はそこに埋めた。今年もまた「神在月」がやってくる、銅鐸発見の五周年。だから古代への旅が生まれて5周年と言うことになる。
 2001年、音楽劇エンシェントラブは、こんな古代へのおもいが、一つの作品になる。。そう、なる。テーマの曲は 今この瞬間はすぐ、過去になる。そして人々は連綿と続いていく。

 音を紡ぎながら、私はその山陰との出合いと歩みを考えていた。確か。。。
 暖かいアンコールの拍手に、本当にみなさまに感謝。。アヴェマリア、そして愛の讃歌
 コンサート終了後、宍道町長の川島さん、犬山先生などと楽しくお話し。今度はクリスマスのディナーショーだとおっしゃってくださいました、来待ストーンの素敵なレストラン「グランブルー」で。嬉しかったのは、犬山先生の一番きにって下さった曲が
 どうしても言えない。。。私の尊敬する素敵な音楽家犬山先生、私もあんなふうになりたいな!

     きっと、世の中、いま必要なのは  愛なんだなあって。


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