パリ祭が大成功!!!
2002/07/08

 今年の一月。帝国ホテルに出演者みんな集まりました。まるで記者会見をするように。
おそるおそる出かけてみると、今年のパリ祭は40周年記念なので、40年前のように「楽しいパリ祭」を作りたい。昔、日比谷野外音楽堂で始めてパリ祭を開いたときは、それはみんな若くて、ミニスカートをはいて歌ったものだと。雨がふってきても、お客様は傘をさしながら最後まで見て下さって、終わるとみんな抱き合って泣いたものだと。
 そうか、今年は、少しショーアップした演出をするのかな?って。そして今年の構成案をもらうと、2日間出演のところに入っていて、タンゴかカンカンを踊るところに入っていました。タンゴかああ。
 そしてフレンチポップスのコーナーがあるって。マネージャーに私フレンチポップス歌いたい。。というと、そうだね、合ってるよね。っていってくださったので、その足で山野楽器によって、シルビーバルタン、フランスギャルなどなど、CDを山程買込んでかえったのでありました。
 代表作の 「アイドルを探せ」は、メドレーの中に入っていたので、「あなたのとりこ」がその次に有名らしいのでそれにしたのでありました。「ところが!!」この曲が、CMで使われていて、なおかつ、本番の日々まで流れ続けてくれたので、今一番知られているフレンチポップスになっちゃったんです。そして、一月の打ち合わせ通り、本番中も終わってからも、泣き虫モモは何度も泣き虫してしまった。。。どうも、いい舞台を作れると感動しちゃうんです。。。ビリオネアでは、モモの泣き虫は有名だし。。いつも小学生に、「なんでないてるのおおおお??」と心配されたり。

 6月は毎週日曜日に、麻布十番まで通いました。今年は南北線が出来ているので、四谷の私にとってはなんて便利。16日にも、お稽古があったのですが、その日は、私のスケジュールにあわせて、ラメールでコンサートが企画されていたので、どうしてもお休みしました。(当初なかったスケジュールです)
 一回目は、踊りの振りを立ち位置関係なしに踊りのお稽古をしました。2回目に立ち位置をきめます、リンダさんは、とても熱心な方で、殆どのお稽古にいらしていました。わあおお、センターもらえた。ソロのダンスも「とり」だああ。って嬉しくなりました。
 タンゴのチームにきっとはいるような気がして、アルゼンチンタンゴを習いにいっててよかったああ!!あとで聞くと、リンダさんも、私が習いにいっているお教室に通っていいらしたそうです、、でも!その次のお稽古のとき、オープニングの私のソロがなくなっていました。シェルブールの雨傘を歌うはずが、ゲストの森山良子さんが歌うので、演奏だけにしてくれとのことでした。しょぼん!!ゲストとはずいぶん離れているに。それに、短いのになあ。。先輩の中で歌うのはプレッシャーだけれど、「よし!」と想っていたのになああ。って。踊りもセンターからかえられちうかな?それに次のお稽古はいけないのに。ビリオネアの子供達の気持とおんなじです。「心配心配心配!!!」
 何度も立ち位置をかえられちゃう夢をみちゃうし。。飛行機で日帰りしてお稽古でたい!でも、私の為に何百人も集まるんだもの、だめだ。。ドキドキ!!
 でも、すべては神様がきめるんだ。そうだ。まかせよう。心はすーーーっとおさまりました。今回は、神様は衣装選びも手伝ってくださいましたよ。衣装は、本当に出逢いです。どんなものも着られるように、このごろはスタイル維持を大切にしています。あと映像にきれいにうつるように。私位の年から、その努力が一番大切になってきます。でも、その私の個性を人に見ていただける「衣装」との出合いがなければ、どうしようもありません。それが今回見事でした。全部お稽古の前に偶然にみつけたものばかり。タンゴの時の衣装は、町を歩いていてちらっと見た、ディスプレイしてあるのを、お稽古の前にかいました。素敵だったからなくなっているかな?でも。あった!!!私のとっては、贅沢だけれど、スターさんの横だから品が良くてタンゴしているドレスが是非着たい。タンゴは足が見えないとつまんないし。
 振り付けの先生と石井先生に見ていただきました。あら!素敵ね!と一発でオーケー。
こんなに足がでていいですか?ときくと、「それでふつうよ」って。よおおかった。一枚決った。
白い衣装 問題はソロの衣装です。プレンチポップスってどんなのがいいのかな?マネージャーに聞いても、あっさりしているのがいいって、ますます「?????」
 白なら無難だろうと聞いてみると、オープニングのイメ−ジが「まっしろ」なのだそうで。そうかあああ。  あるお稽古ののとき、プレンチポップスの衣装をもってこい!とのこと。どおしよおおおおお!!!もっているのを山程スーツケースにいれたのでおお荷物。
 そのお稽古の前の日、レッスンをしているとき、そういえば、この間おもしろい衣装があった。という話しを聞いた。なんでもニューヨークもので、そんなに高くないしおもしろいって。お稽古の日、午後からなので、美容室に。でも、時間が早くすんだ。そうだその衣装やさんにいってみよう!と出かけていったのでありました。実は、プレンチポップスを歌うのですが、なんだか変わったものないですか?ってきくと、あれが出てきたのです。なんとジャンプスーツ。色は茶色。背中が全くあいている。お店の人曰く、きっと似合いますよって。でも、ボリュウムのない衣装は小さく見えるかな?っておもったし、でも、きたらぴったり。。不思議。パリ祭でジャンプス−ツきた人いないだろうなああ。異様かな。。
おそるおそるマネージャーに聞いてみると「ううううう??きてみて。」ってそして、演出の先生にみせると「いいんじゃない」と素っ気無い。いいんじゃないのまえにどうでもがついてるのかなああ。照明の人に見てもらって照明映えはどうでしょう?と聞くといいと想うとのこと。他の歌手の方々も、ジャンプスーツとは少し意表をついたようで、「おかしいのかな」と心配になったけれど、もし通しの時他の人とのバランスをみてもう少し普通のにかえればいいやああって。それにオープニングが「白」ってきまりで、演出家は、浮き出るようなシーンにしたいって、だから、きなりはダメでまっしろ。始め今回のエンディングで着たミニのドレスにしていました。かわいい!!と皆さんにほめられて結構いい気分。。ところが、真っ白にしてほしい。。ってこれは石井先生のお言葉。私ともうひとりへのお言葉でした。
 そこで、前からもっていた、真っ白君がオープニングに、演出家お気に入りの、そのミニドレスがエンディングとなったわけでした。
 タンゴの時の衣装がすきな人とあなたのとりこ(生茶の歌)のジャンプスーツが気に入って下さった方に今回の感想がわかれたかな?でも、衣装のこととか、いろんな事がこんなにきになるのも、演出を自分でするようになってからです。全体のバランスの中で、私に何が求められているのか。。って調和が大事。そうしてお客様に見ていただくのが大切、だからお稽古大好きなんです。そうすると、落ち着いて舞台に乗れます。  8月にラヴォーチェのサマーフェスティバルがありますが、今年はお稽古を沢さんして、素敵な舞台にします。輪を広げたいのが目的です。入場無料。でも、モモも新曲を用意しますし、本当はダンサーになりたかった、踊りも御披露します。是非、沢さん人を誘ってお出かけ下さい。

 衣装のお話しで、ちょっと裏話。。。今回の石井先生の「水に流して」の衣装のすばらしかったこと!!!なんといっても、80歳の石井先生があんなに立派に歌われるのはすごいです。もう、尊敬です。
 色はベージュ。難しい色合いですが、体にフィットしたドレスです。初日前日の最終稽古の日。私はソロの歌の振り付けを絶対にしてもらいたくて、演出家にへばりついていました。石井先生も、何度も運転手さんに衣装をもってこさせて演出家と話をなさっています。何着も着て相談です。最終的に衣装を決めてらっしゃるのだな?とおもいました。そして、あの本番の衣装をきられました、もちろん照明はない稽古場ですが。そのすばらしさに、皆さん絶賛。私も、先生これが絶対いいいいい!!っていいました。
 すると石井先生は「だってこのドレスをきたくて作って3週間前にあなた(演出家)に見せたらほかのがいいっていうから、ダイエット止めたんだから。本当はこの三週間ですごくきれいに痩せる予定がだったのに、ごはんも食べたし。。」ってみんなにおっしゃるではありませんか!!スゴイ!ダイエットしてないとおっしゃるそのスタイルは何も問題なくスラリと美しい。やっぱり、皆さんすごい努力をなさいます。
でも、石井先生の中での40周年記念は本当にそういう想いだったんです。だから、何人も「ダイエット命令」がでていました。そうなんです、どうしても舞台人には必需品なんですよね。私も、いろんなダイエット法を試してきましたが、いまの方法が、評判いいようです。でもダイエットというよりは、より発声やダンスを考えているだけのことですが。体を整えるにはお勧めの方法です、興味のあるかたは、モモの発声道場へお出かけ下さい、いいことずくめの方法です。
 でも、石井先生のドレス姿を御覧になられた方は、きっとなっとくですよね。
 だれでも、その人にとって、もっとも美しくコーディネートを常に考えることが大切。。

 30日の通しの本番から、私は英語もスペイン語も他の曲も練習することをすべてやめました。そして、なま茶の歌と踊りに集中。これだけ、集中できる今回の本番に心から感謝しました、2日(前日ですが)歌の振りをつけていただけました。ただ歩くだけでもプロにつけてもらうと全く違うんです、踊りではいけないんです、歌を引き立たせるものでなくてはいけない、またその人のキャラクターもある。あなたは、この青春真っただなかの人たちの卒業生なわけよ、って。そうなんだ/。。そして先輩がきたからバイバイって。それから、斜めに下手前まで行くのよ。ここなんです、プロの考え。舞台に向かって右手を上手、左を下手というのですが。(じょうずへたと読むのではないんです。かみてしもて)私も、みなさんに芝居をかけろといわれてそこまでは考えましたが、あの広いNHKホール、階段を下手の前まで降りていくとは考え付きませんでした。そこから、上手も横切る。それから間奏でどうしたいわけ?ってお聞きになるので、後ろをむいて、奥までいって最終的にセンターの小さい階段にのって次の歌詞を歌い出したい。とお伝えすると、にやっと笑われて「あっそおお。パンタロンだし、背中あいてるもんね」ってそうか、ちゃんと計算してくださってる。。いいんじゃない//っていうのはほんとうにいいんじゃないだったんだ。とそのとき感じました。そして、後ろを振り向く振り、横移動のシャッセをつけて下さいました。「あとはすきにすればああ」って。
 本番のリハーサルの時、後奏で後ろをむいてそのままハケようとしたら「ハヤイワヨオオオオオ!!」のお声が。あとでうかがうと、もう一度振りむくのよ、こういうときは。拍手もらっていいわよおおおおお。って  歌い終わって、廊下でありがとうございましたと御挨拶すると、「気持良かったでしょお。ほんとじぃぃっとくっ付いてはなれないんだから。あなたの視線で顔にあながあきそうよおお」私が「得してしまいました」というと「あったりまえよおおお。お礼がくるわね」って「任せてください」と私。本番前日に、閉店直前のお気に入りのロウソクやさんで4つ葉のクローバーがはいっているロウソクを用意していました。
 本当にビリオネアの子供達の気持がわかります。そして演出のマリ先生の気持もわかります。かならずそでで見ていてくださいます。でも、すぐいなくなります。まるで関係ないような顔をなさいます。
 2日めの、カンカンのシーンが終わったあと、私のメ−クさんにもっていてもらった4つ葉のクローバーを「貢ぎ物です」とおわたしすると「あら!金塊??」って笑ってらっしゃいました。「かっこいいい、ビックな先輩」にお目にかかれてすっごい幸せです。

 なんだか明日ニューヨークなのに、書き出したら止まりません、まにあうのかなあ?

 そんな、感激の初日、なおかつラッキーなのは、この日がBSで放映になるということです、8月1日、12:15らしいです、お昼の。編集でどうなるか分かりませんがどこかにはかならすでていると想います。私は、BSが入らない(四谷はビルが多くて)是非御覧になって御感想をお知らせ下さい。

 一日は、そんな感激のなか終了しました。2日め。少しほっとして楽屋いり。荷物もないので楽屋口で、スタッフフォローも断わりました。
 グルーフでいろいろ頑張っている人たちの中に、ダンサーの人がいます、早稲田大学出身の同い年くらいの「おにいいさん」ですが、その人は、タンゴのところで、スターさんとの一対一のソロダンスがあります。
「そして今は」という曲ですが、今はなにもない。。所から初まり、男性達がからみ女性達が入り、最後にひとり残るその人です。身体表現として絡む訳です。2日めの前田美波里さんは、数日前から稽古入りです。とにかく惚れ惚れするスタイルというのはこの人の事をいうのでしょう。以前からご一緒させていただいていますが、とにかくすばらしいの一言です。そしてさっぱりしててかわいくて(先輩にむかってもうしわけないのですが)とにかく、訓練された背中には感激です。
そして短期間で、本番当日。まあ、美しい。そして、隣でおどるとそのパワーはすごい、手足の長さも違うしかなわないや。。これが、リハの感想でした。ビバリさんはさすがミュージカルの方です。決められた立ち位置が狂うことがありません。でも違うのは稽古の時は横の私も自分の中にいれていた。でも本番は違います。はじかれました。これがプロだって感じです。
 ツインで踊る彼にもそうでした、。やっぱりまけるなあって。
それまで、ソロが終わったので気楽になっていた私になんだかプレッシャーがかかり始めました。そうかああ、バレリーナになりたくて、一生懸命お稽古していた小学校時代。やっぱりずば抜けてスタイルの恵まれた人の横にたった感覚、そしてレニングラードのオーディションでBチームになったときの、気持。「やっぱり。。。」って
 本番が始まる前。舞台のそでで、演出家にいいました「ビバリさんはすごいねええ」って。そうすると、マリ先生がいいました「そうよ、だから戦うのよ。それをお客が喜ぶの。手足を使うの」「そう?ビバさんよりこんなに短くても??」っていうと「そうよあんた、タンゴは、踊りは、心なの」って「そうか、、私はビバリさん大好きだから。すきな気持をぶっつけよう!って」そして本番は、ビバさんの踊りをみないで踊り始めました。本の数分。最高の時間でした。舞台は自分の気持の為にある。。
 私達がひっこんだあと、ソロの彼の踊りをそでからみました、きっと、話していないけれど彼も同じ思いでおどった。かれの方が、ビバさんより小さいけれど、大きく見えた。戦えてた!!彼は、そでに入るなり、私の手をとり、泣いてた、でもすぐ次のシーンの準備の為に着替えにいった。おもわず、もらいなき。メイクさんにみられたらはずかしいから、鳳さんみてこう!!と誘ってごまかしました。。

   フィナーレで緞帳がおりると、皆さん感動して泣いてた。よかったなあああ。
     打ち上げも、がんばったね。コ−ルで、でも明るく進んでいる中


   永六さんの一言
  「前田美波里が、いいました
     『永さん。すごいとおもわない?ダンサーの私の為に 
         シンガーが踊ってくれたのよ』って。。。。。。。。。。」

            ニューヨークにいってきます!


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