昨日 今日の事
1997/04/27

 今、松江のお仕事をしています。
 今年のゴールデンウィークは、松江です。
 毎日すごくいいお天気。太陽の恵み。人間はこの光を浴びてにこにこ。島根県では、環境問題のミュージカルを毎年ロングランしています。公演は、夏休みの8月。子供たちのオーディションをして5月5日の第二次オーディションに向けて、ミュージカルスクールが開催されています。私は、今回そのミュージカルスクールのお手伝いに伺っています。

 舞台に出たい!とファイトをもやして受けてきた子供たちですから、ファイトまんまん。
 昨日、私の歌のレッスンがありました。1時からストレッチ。講師は、劇団四季の大先輩、広瀬さん。私が参加していたときにはちょうど入れ替わりですが、踊り大得意の方です。今は、西宮でミュージカルスクールと劇団を持っているという人。2時からはせりふの発声。そしてせりふのレッスン。3時半から5時が、私の時間。
 題材は?「手のひらを太陽に」。「歌うことが好きな人は?」と声をかけると 元気なお返事「ハーーーイ!!」すごい声のパワーです。まずは、歩きながらステップを踏みながら、元気に元気に。始めはここから出発です。「一人で歌いたい人?」またまた「ハーーイ!」時に男の子がとても元気。いいことです。

 第一次のオーディションから6回のレッスンを経て3分の1にしぼられます。どの子も魅力があるし、どの子を選ぶかも大変。

 でも、元気の中にも 詩の理解を子供たちに伝えなくてはいけません。

 ぼくらは、みんな生きている、生きているから歌うんだ。
 ぼくらは、みんな生きている、生きているから悲しいんだ。
 この言葉の持つ重みをどういって子供たちに伝えるか。ためされているのは、私の方かもしれません。本当は生きていいると言うことは、悲しい事かもしれない。

 子供74人。きらきらした目つきは、何だか私の心の中に何かを見つけようと真剣です。

   そんな、昨日のレッスン。私は、早めに県民会館に到着。車をおいて、少し散歩に出かけました。県民会館の前には、松江城。そのお堀には、白鳥がいます。昨日のお昼ご飯は インド料理です。少し、日本人のテイストにあわせている、カレーのランチを美味しくいただき、昨日のお仕事は始まってのでした。

 そして、今日。今日も又素晴しいお天気です。宍道湖の回りを走りながら、今日のレッスンの事を考えました。

 私の小学生のころは、こんなミュージカルのオーディションなどなかなか出会えませんでした。私はクラシックバレエに夢中でした。レニングラードバレエ団の日本公演の子役で出たのが、大きな舞台の始めかもしれません。子ねずみの役です。小学生のとって、夜の10時まで赤坂のスタジオでけいこすることはどこか罪悪感があったのを思い出します。ある種独特な、感情とともに思い出されます。

 この子供たちも、大人になって今日の日のことをどう思い出すのでしょう。子供の心にも「生きている」って一体何なのだろう?そして生きていることへの感謝が歌うことの中に見い出せたらすてきだなあ。いつしか、こんなことを考えながら車を運転していました。残す、ミュージカルスクールは、5月3/4。そしてオーディション。

 がんばれ、がんばれ 子供たち!!!


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