大根島
1997/05/07

「大根」この言葉にはいろいろな思いがある。
       大根足。大根坂。大根スープ。

  大根足。。  うーーん!女性としては好きな言葉じゃない。
  大根坂。。  高校のとき、校舎までの坂道を私たちはこう呼んでいた。
         とにかく読売ランドの隣の山が一山学校。校舎までは心臓破りの坂。
  大根スープ。。根菜がからだにいいと、一時大流行。泥のついた大根、人参、ごぼうを
         求めて歩いた事  も。たしかに、からだによさそうだった。

 でも、今回の大根島。これは、ぼたんが沢山咲く島。わが家も、庭に咲いている。たしかに大根を食べさせるとよりきれいなお花が咲くという。牡丹の木のそばに大根が置いてあったのを覚えている。
 牡丹と言えば日本画。美しいその姿は多くの絵の題材になっている。特に、風に舞うその薄い花びらは、何とも優雅。
 でも、なかなか東京の牡丹園では木の近くに寄れないことが多い。だから、一度この島根半島の大根島に牡丹の時期に出かけて見たかった。

   ゴールデンウィークにたまたま滞在。帰る日を利用して足を延ばしてみた。今年は牡丹の当たり年ではないそうだ。一年おきとのことらしい。そして今年は少しピークが早かったようだ。でもでも、こんなに沢山のそしてのびのびした牡丹を見たのは始めて。強い海風にさらされて普通の牡丹のイメージよりたくましい。

 私は、もちろん牡丹を楽しみに出かけたのだが、もう一つ。海のなかに廃船がある。これが何とも美しい。どうしてこのまま放置しておくのか。そういう疑問はあるけれどこの風景は私は大好き。夕日に染まった廃船なんかを見ていると、そこにもう物語が生まれそう。きっとこの廃船の前の家も気に入っているから文句も言わないのだろう。

 牡丹園のなかには管理されているところもあった。さすがにここは入場料が必要。昨日までは500円。今日から300円。  なあるほど!
 でも、よしずの屋根があって、海風もここまでは届かない、まだ美しい風情を残している。良かった良かった。花と言うものはなんと美しいものだろうと、改めて感じたりする。
 ふと回りを見回すと、「あ!竹の子」考えて見ると、こうして地面からはえた竹の子を見たのは始めて。テレビのおかげで、見ているような気になっていたけれど、本当に始めて。思わず、ぱちり。こうして土のなかから出てきてどんどん大きくなってあの竹になるなんてやっぱり植物の神秘。なあんてわけのわからないことを考えて。

 それにしても今日は午後から雨が降ると言っていたのによい天気。この風がもう少しおさまってくれればいいのになあ!



 今年は念願の牡丹!!よかったあ。


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